第5回 - 明石家さんまさん(タレント)・村上ショージさん(タレント) - 1999-09-26
さんまって話うまいから、皆本気にとってしまうんです。90ウソで、10だけホントを入れるのがやらしい。僕も目が笑ってないとか、いろいろ言われてます。最初に見てもらった「スジナシ」のビデオでも言ってましたけど、大竹しのぶさんも"ひどい女"やってふれまわられてます。アイツはほんま、うまいこと世間にかわいがれながら生きてるんです。今までいろいろイタズラをされました。ほんまひどい奴です。しまいに世間にバレるって、しのぶさんと意気投合しましたよ。

 1995年の年賀状ですわ。さんまが年賀状に「さんまちゃんお年玉プレゼント ○○番」って書いて送ってきたんです。アホなことしてるわコイツって置いといたんですけど、そこに地震が起こったんです。阪神大震災が。家がひっくり返るさわぎでした。でも日本の郵便事情はすごいもんですね、地震の二日後に「さんまちゃんお年玉プレゼント当選番号」って送ってきたんですよ。状況は悲惨やねんけど、なんかちょっとおもろいやん。で、家の中の葉書探し回ったら見てみたら、一等あたってるねん! うわ、どんなええもん当たるんやろって見たら、『一等 家買う権利』やて。あのぜんぜん売れへんさんまの家。がっくりやわ。

 次の年もそんな年賀状送ってきた。見ると『三等 我らが兄貴、鶴瓶兄さんのご厚意で二千円』って書いてある。で、スクラッチを削ってみると、残念賞。まあみんなはずれやろうと思ってテレビ朝日に行くと、上岡龍太郎が「二千円」って葉書を差し出す。その後も、関根勉やらまったく知らん人まで葉書もってくる。ハガキ持ってきてはるから仕方なく2千円づつ払いますやん。そしたらもうしゃれならんくらいお金出ていって、1月中は放送局行くのこわかったわ。結局6万円程払う羽目になりました。

 ゴルフで賭もよくしました。関根さんとタモリさんと一緒のとき、負けた者が勝った者の体を洗うっていう賭をしました。パター入れてさんまに体洗わしたろって思ってたのに、負けてしもたんです。洗うゆうても、ちゃちゃっと洗ってしまいやないです。おかあちゃん洗いで、頭抱かえ込んで洗うんですよ。普通は洗われる方が恥ずかしいと思うのになあ…。さんまなんか脱衣所からノリノリで「鶴瓶、俺のをかくせ!」って、悪のりしますし。

 仕方ないから、さんまのんをかくしながら風呂に入っていくんです。一番面白かったのは、タモリさん。髪の毛ぺたーんとなって、サングラス外してたら、誰だか分からへん。洗われてるときも、目を半開きにして僕に身を委ねてるんですよ。タモリさん、ちょっとホモの気あるんやないですかね。それにしても3人の人間を洗うのは大変やった。

 別のゴルフの賭で負けて、さんまの家を掃除しに行ったことがあります。えげつなかったですよ。これに着替えて下さいって作業着まで用意してる。乾拭き、雑巾がけと細かく指定もしてある。人を馬鹿にしてることに、お駄賃袋まで置いてある。中身300円や。しかもさんまのマネージャーがビデオ回してる。別にTVで流そうとか考えてなくて、日常の楽しみとして撮ってたんです。こっちも日常の楽しみやから、一生懸命掃除しましたよ。でも仲間でビデオ見てて、あんまり面白いからテレビ局に持ってったんです。それで見た方もいらっしゃるかしれませんけど、24時間テレビのお昼の時間帯で流すことになったんです。日頃からこんなことばーっかし、考えてます。

 僕はね、さんまのせいで目笑ってないとか言われるようになったんです!ジミーとかショージとか、いじってもかわいいのに、なんで俺だけって聞いたんです。そうしたらきっかけは、「30円の回転焼きをおごったっていう恩を5年も後に言ってたから」やねんて。この話をヤングタウンでしたら、あのひとはそんな人やという葉書が殺到したんやて。それで鶴瓶のコーナーができたらしいけど、そっから僕を見る目が変わってきたんやわ。

 まあ、さんまはいじるの上手です。僕も村上ショージはおもろいとは思うけど、よう使われへんもん。ジミーのこともええ奴とは思うけど、よういらえん。なんでさんまはジミーと思ったんやろって疑問やった。聞いてみると、別にジミーと思ったわけやないんやってね。ジミーは最初おさむ兄さんの弟子についてたんやけど、本番で放送禁止用語叫んでもうて、吉本があんな奴使えないって言うたらしい。で、さんまも意地になって、テレビで使えるようにしたろって、仕込んだんやて。「やってる、やってる」覚えさせるんには半年かかってんて。ジミーだけは自分でもちゃんと仕上げたって自信があるってさんまは言うけど、そやと思うわ。

 ひょうきん族って、めっちゃおもろかったやん。でもあんなおもろいやつでも、終わる時ってあるやん。前も話したけど、バラエティーってだんだん下火になって終わるんが宿命やん。僕、あれが嫌やねん。さんまがそれについて言うにはね、バラエティー2年説があったんやと。それが8年続いて、記録作ったなーって思ってんて。聞くと、最初の8本、数字(視聴率)一桁やったらしいわ。でも楽屋では、まるで(数字)20とってるような雰囲気やってんて。あんときの楽屋は面白かったらしいわ。そりゃすごいメンバーやもんな。 いろいろ調べて、さんまがハーモニカ吹けるということがわかりまして。吹いてもらおう思って、買って行ったんですよ。するとね、ホラは吹けてもハーモニカは吹けない言うんですよ。しかもそのハーモニカ、リズムはできるけどメロディーできへんやつでしてん。さんまに「これ買ってきた奴、ハーモニカわかってませんね!」って馬鹿にされてもうたわ。ワシが買ってきたんや!!

 あいつね、呼ぶんやなかったって思いますわ。あいつといると、不思議とへましてまうんですよ。自分が芸人ってことを忘れてまいます。ほんま、あいつはトラウマになりますわ。