第2回 - 原田伸郎さん(タレント・歌手) - 1999-06-27
今回は伸郎の「青春旅情」で幕を開けました。伸郎にはいっぱい歌を歌って欲しかったので、「10曲はやれよ!」といって舞台に送り出しました。ですから僕はなかなか登場しない事にしました。しかし2曲目にいきなり「赤とんぼ」の歌を歌いやがった。ビックリしたわ、ほんま…。ぼくは大学生時代にずっと一緒にいた伸郎にこの「無学」と言う場所、と言うより師匠の家でコンサートをしてもらいたかったんです。そこに加えて3曲目には「魚屋のおっさんの歌」を歌いだしたんです。さらにショートソングのネタを次々と披露!10曲目っていうか、10ネタやそれは…。挙句には僕を呼び込みやがった!もうあきれるわ…。

 清水さんとの「あのねのね」は最初、下ネタの歌ばっかりやっていたんです。ファンも男ばっかりやった。ステージも前座がほとんどやったのに次第に女の子のファンが突き出したそうです。名古屋に前座の仕事でいった時に「魚屋のおっさんの歌」や「赤とんぼ」の歌をやったときに徐々にウケだし、本番のバンドよりも人気になり、「これはなんや?と思いましたね」

 伸郎と清水さんとは人気が出る前から知り合いだったので、あのねのねのおかげで早いうちからテレビに出させてもらいました。でも僕はテレビでチンチンを出しておろされたんですけどね。伸郎とは京都産業大学同級生で、落研で知り合ったんです。僕がクラブの説明会の時にいくと、落研の人が誰もいなくて、テーブルの上にノートだけがおいてあったんです。仕方ないから僕が「書いてくださーい」とかいいながら、誰も来ぇへんし、暇やから教壇のところで落語しててん。そしたら伸郎が入ってきて、「おもろい先輩がおるなぁ」と思ったって、「いや、俺も1回生やねん」と話したのがきっかけで仲良くなったんです。バイトも旅館で一緒にしていました。そこに清水さんがいたんです。バイト先で僕はみんなを笑わせて「俺が一番おもろいんや!」と思ってたら、他のバイトのみんなが「お前より男もろいヤツがおる、清水さんいうて、今旅行に言ってる」と言うんです。しばらくしたら清水さんが帰ってきて、えらいなまりながらしゃべりまくってバイトにきたんです。それで意気投合して清水さんと一緒に暮らすことにしたんです。よく伸郎も泊まりに来てましたね。

 伸郎はなぜかひょうひょうと生きていますね。最近は「ねごとの穴」という番組でいっしょにやっていたんですが、ピーターに対して「ピーターってチンチンどないしてんの?」って聞くか?でもこれが聞けるのは伸郎しかおらへんねん。伸郎が聞くと嫌味じゃないし,安心するねんね。ずっとフォークソングをやってきた伸郎ですが、フォークソングも廃れてしまいました。でも伸郎はずっとひょうひょうと残ってるんです。別にこれといって男前でもないし、歌も飛びぬけてうまいわけでもない。でも伸郎のような安心できる存在がおらへんからずっと生き残っていってるんです。これは貴重な存在ですよ。

 「あのねのね」は一番初めは伸郎と清水さん、そして僕の奥さんの3人で純粋なフォークをやっていました。次第に下宿でみんな集まって、いろんな歌を作って歌っていたんです。僕もその中にいました。そのときに作った歌を僕の奥さんがノートに残しておいたので、一緒に歌いました。懐かしい。僕は弟子入りをしたので学生を半分しか経験していませんが、こんな想い出はすごく楽しい思い出です。伸郎の歌は「魚屋のおっさんの歌」よりもこのノートに書いてある歌のほうが良いんです。しかも伸郎は「魚屋のおっさんの歌」を歌詞カードに書いて歌ってるし。さっき歌った嫁はんのノートの歌は覚えていて見ないで歌えるのに、なんで「魚屋のおっさんの歌」は歌詞カードを見ないと歌われへんねやろう?ほんま不思議なやっちゃで。日本一のハーモニカ演奏者のなおちゃんも参加してくれていろいろやってくれはりました。なおちゃんも日本一やのにこんな伸郎に付き合わされて大変やね。